新スペイン紀行2016
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「2016スペインへの旅」 1976年にはじめてスペイン留学をして40年が経った記念の旅でした。 同行してくださったのは、熊本からHさん、Rさん、Tさん、福岡からNさん、長野からAさん、福島からYさん、Oさん、東京近辺からMさん、Kちゃん 私含めて10人のメンバーです。 東京近辺以外は全員が成田空港付近に前泊というハードなスケジュールから 6/6、10:25乗り継ぎの スェーデン在住のMちゃんがご主人とともに「マジョールご一行様」のプラカードを持って出迎えてくれました。 スェーデン人のご主人Lさんはマジョルカ島の海がお気に入りだそうで、今回マジョルカでの
「エピソード 1」 マジョルカの空港に着いてトランクを回収し、外に出ようとしたら荷物検査機の脇に大きな こわい顔したおじさんが仁王立ち! 「みんなチェックしないとダメですか…?」と恐る恐る聞くと「誰かひとりもんはおるか?」と… 「えっ?はぁ?ひとりもの?」 「そうじゃ、わしもひとりもんじゃからなあ〜!」 これって冗談?!ナンパ?! スペインだあ〜! 先が思いやられる〜! 握手して「じゃ、また!」 到着早々冗談大好きスペインの洗礼を受けました! 「スペイン2日目」 毎朝8〜9時ごろには朝食のレストランにいますので、体調にあわせてご自由に、出発は9:30です。 2日目にしてすでに二度目の洗礼「理不尽なこと多し!」 やっとみんなで到着は約束から1時間半遅れでした。トホホ…
23年前、私のカルメンの振り付けをしてくださったのがマジョルカに住むコンチータ先生です。 とてもお元気でお弟子さん3人とともに振り付け構成した現代風、古典風、フラメンコの組曲を地下の スタジオでご披露してくださり、私は普段着ですが、ずっと踊り続けているカルメンをご披露。 その後 中庭にて手作りピザや生ハム チーズ ソーセージとマジョルカ限定のリキュールをご馳走に 男性のお弟子さんが 「僕は毎晩ここで踊っていてよかったら割引してくれるよ。今夜来ませんか?」 二つ返事で全員予約。 夕食も着いてるエンターテイメント。 一度ホテルに帰ってお昼寝してからい きましょう! 「ソンナマール」と言われる劇場は郊外の広い敷地に庭園やバル、タブラオなども併設 されて素敵な景観。 コースのディナーの後 3人の歌手が懐かしのメロディなどを歌い継ぎ、コメディ あり、馬2頭の馬術や曲芸 マジックもあってその合間に群舞でさまざまな舞踊 フラメンコ 古典 興奮の夜はふけてゆく…
11時にバスがお迎え、山あいの街バルデモサへ。 しかし、フラメンコ用品店があるならばやっぱりその前に行ってみたい。 うーん、今日のタクシーはいい人かなあ… お仲間にもちゃんと伝えてくれて3台で無事用品店の真ん前に到着。 素早く買い物して早めにホテルに戻るや否や ちょっと近所にもお買い物、みんなすごい行動力です。 チャーターバスにて出発。 バルデモサのホテル「エンシナール」は中心地から離れてまわりに何もない崖にたつ。 フロントの女性に「お食事できるところは?」とたずねると「えっ?プランはないの?」と困ったお顔。 こちらもちょっと青くなる…。 路線バスが中心地まで行ってるけど、誰もいないと通りすぎちゃうし、帰りも夕食を買って帰ってきて ちゃんとここで止まって、と運転手に言ってね。 などとアドバイスしてくれました。 部屋まで行くと遅れそうなバスの時刻にトランクはフロントに預けてバス停へ。 待てども待てども…日陰にて20分ほど待ってバスが来るとみんなで手を振り「止まって〜!!」無事乗り込みバルデモサの中心地 ショパンとジョルジュ・サンドが愛人生活をおくった場所へ。 ちなみにショパンをスペイン語でチョピンと言います。ハゲチョビンみたい〜!とみんなで大爆笑。 みんなパジャマでリラックス! 地中海に沈む夕焼けのダイナミックな自然のショーは誰かが「予約もいらない、入場無料、毎日開催!」なんて…!? すばらしい日の入りと空と海と月の一大イベントのあとは場所をお部屋に移して二次会(Kの部屋)。ほとんど全員参加。地中海の夜もにぎやかにふけてゆく… 「エピソード 3」 ホテルエンシナールの鍵は長さ10p直径5pもあるドングリの実のキーホルダーがついてます。 集めるとすごくかさばり持ちきれな〜い! ポケットにも無理。 その上ドアがなかなか開かなかったり。 ホテルも空港もトイレの中の様子も違って どこを押して 「SENORA」「CABALLERO」とどちらも黒く書いてあると意味不明! 「スペイン4日目」 朝8時、ホテルを出発。タクシーで空港に向かう。マジョルカ空港ではMちゃんとLさんご夫婦と悲しいお別れ… お二人はスェーデンに帰国。 空路バレンシアからバスに乗り換えアラブ式要塞のあるアラルコンを目指します。 バレンシア空港から約2時間半なので途中レストランに寄ってもらう。 今回の運転手 2皿目は魚か豚のソテー または鶏肉の骨付きか、ももの煮込み、いろんな料理を選んでお味見し合う。 またバスに乗り込み山々や羊や山羊(みんな草を食べているのでお尻の形でしか判別できない。)を眺めながら走り続ける車中、パサ・ラ・ビダ(セビジャーナス)をみんなで手拍子しながら歌うと拍手してくれるフェルナンド(両手離しで?!)。 やがて遠くにお城が見えてくる。 周りがぐるりと崖の上にそびえ立つアラルコンの城塞。 映画の中の一場面のよう…「今日はあのお城に泊まりま〜す!」アーチ型の石の門をいくつかくぐり抜けてもお城の手前までしか大型バスは入れず、パラドールの車でトランクだけ取りにきてもらって歩いて行くと中庭から周りが3階建てのホテルになっていて片側がレストラン、反対側がお部屋の並ぶ廊下。 各部屋は小さいがいろんな石造りになっていてそれぞれがとてもステキ! 今夜は有名なこのレストランでみんな浴衣を着てディナー。着付けしてもらったり帯をしめてもらったり 10人がそれぞれの色柄の浴衣を着るとさすが日本人!他のお客様から写真撮影のご希望やら「すばらしい!」のお褒めの言葉をいただきうれしい! 昨年日本に来て熊本でもお世話になったルベンとモニカが車で2時間かけて訪ねてくれて一緒に夕食。 郷土料理を堪能する。 「スペイン5日目」 昨日のバスの運転手フェルナンドが今日も次の目的地アルバセテまで運んでくれる。城壁を抜けるためにすれ違う対向車は門の脇のスペースに避けてくれるが「あ〜!あ〜!あ〜!ガシャ〜ン!?」バックしていた乗用車が素敵な街灯をバッタリ倒してしまう。 「しょうがなかったよねえ〜?!」とフェルナンドが両手を広げ肩をすくめて終わる!!(こんなんでいいのかしら…?) 途中大きなショッピングモールに寄ってもらえますか?とたずねると張りきって探してくれて買い物に寄る。 「やっぱり買い物は萌えるわあ〜!」とばかりにみんな広い店内を見てまわる。 そして、田園の中のパラドール(国営ホテル)に到着。 まだまだ買い物がしたいみんなを中心地の有名デパートへ。 一階の扇売り場にへばりつき、ザッと開いてはあおぎ、閉じが悪いわ…などと吟味しながら数十本は買ったかも!?(まさに爆発的買い物!) このアルバセテにはニカシオとホセフィーナという夫妻が住んでいますが、(彼は40年前のマドリッドの下宿の先輩で私が住んでいた時代はすでに結婚して近くに所帯を持っていました。その後バルセロナに転勤して初めて訪ねた時もガウディのグエル公園など案内してくれました。) 夕方パラドールまで訪ねてくれて、これからアルバセテの街を案内するし、夜フラメンコの集まりにもみんなを連れて行きたいとのこと。 夕方8時過ぎになると人通りも多くにぎわい 古い街並みやミサの最中の教会を見てお宅にて一息。 年長組はニカシオの車で先に送ってもらい 年中組はホセフィーナと歩きながらいろいろスペイン語を学んだようです。 信号が青になると「アオラ、バモス」今よ、行きましょう! 「ミカサ」(私の家)を名前と勘違いして全員が自己紹介したり。 かかとが高い靴に心配してくれるとフラメンコのサパテアード プランタ タコンをやったり、珍道中だったと大笑い。 お祭りのようににぎわう散歩道のレストランでカラコレス(かたつむり)や豚の耳の唐揚げ、エビの茹でたのをご馳走になり、11時過ぎにフラメンコの集まりへ。 ギターの先生がいて その発表会打ち上げパーティーだそうで50人くらいの男女がにぎやかにみんな話したり歌ったり弾いたりしている。 すでに12時を回ってそろそろ帰ろうとするころ 地下にサロンがあってフィエスタが始まり、怪しい日本人の団体がなぜみんなセビジャーナスが踊れるのか? 不思議な盛り上がりをあとにホテルへ。 明日は特急列車に乗るので朝は9:30出発ですが、体調によって朝食は自由にしてくださいね。 お疲れさまでした! なんて…翌朝もみんな元気に丸テーブルを囲んでしっかり朝食! 「スペイン6日目」 タクシーにて初めて鉄道の駅へ。アルバセテからバレンシアまで1時間45分の特急列車の旅。 さすがにみんな静かにお昼寝… ここで眠れてよかった〜 バレンシアの駅に着くと二人のお迎えが。一人はアンヘラさん、バスまでの案内人。もう一人はフリアさん。 「エピソード 5」 フリアさんとのめぐりあいは昨年 熊本にレッスンに行く飛行機の中の出来事。 三人並びの席のあと やっていて…などと話すと「あっ!先週テレビでみたわ!外国でのスペインってドキュメンタリー よ!」そうなんです。 スペイン国営放送の取材があって家族で出演したのですが、私たちは見てな 一緒にバスに乗ってお話ししながらホテルまで行き また乗って戻ってきたらいいわ。 と案内人の アンヘラさんもおやさしい。 二人は会話しながら何やらまた叫んでいて「私たち、家が近いのよ。 同じプールで泳いでたらしいわ〜!またすばらしい偶然ね!!」 年代も見た目も同じようなアンヘラと フリアもすっかりお友達になったようです。 バスがホテルに着くと息子のお嫁ちゃんジョリと孫の 「はな」と「ゆめ」と義理のお兄さんアルフレドがもう待っていてくれました。 2台の車にぎゅうぎゅう に乗って5分 息子の住む街へ。 レストランが予約してあってお嫁ちゃん家族全員が集まり みんなで お食事。 豚の鼻の唐揚げ、揚げたじゃがいもにソースのかかったブラバス、いろんな野菜のポテトサ ラダみたいなの、豚のすねの煮込みカリジャーダ などいっぱいいただきデザートまで。 スペインの 家族をご紹介できてとても嬉しかったです。その後息子の家で少し休ませてもらって次の予定へ。 「スペイン最後の夜」 お昼寝のあとは広場でレモネードをご馳走になってのんびりし、最後の予定であるご近所のペピの家へ。息子がお世話になった家庭です。 うかがったらもうテーブルが用意されていて料理も並んでいます。 ペピのご主人マリアーノは薪で炊くと美味しいからとわざわざ親戚の家まで行ってパエジャを作ってきてくれました。 ルベンもプディングを作ってくれたり、モニカは最後に感動的な歌まで歌ってくれました。私はペピの顔を見てホッとしたせいかダウンしてしまい、かたわらのソファーで休ませてもらっている間にもみんなの会話ははずんでいたようで良かったです。 通訳も本当はたいしていらなかったかなあ…。ちょっと頑張り過ぎちゃって皆さんにご心配かけてしまいました。 はじめてスペインに行って40年、いろんな出逢いのおかげさまで今の私があり、その宝物をたどる旅も同行してくださった方々のおかげさまで実現しました。 これからも人とのめぐりあいを大切に、あと何回行けるかわからないスペインと日本の交流にも関わっていきたいと思います。 ありがとうございました。
「エピソード 6」 ペピの家族との「めぐりあい」は、今から40年前になります。 マドリッドで勉強していた私は旅行をし たこともなく、フラメンコのメッカ セビージャも知りませんでした。 それで小松原先生がいらっしゃ るのを機にセビージャまで二泊三日の旅を計画しました。 下宿のおばさんセニョーラ・フェリはとて も心配し、大きなサンドイッチを2つ持たせてくれて特急列車に乗りました。 当時は新幹線もなく、 6時間かかってセビージャに着いたのは夜の9時過ぎで たずねた場所に先生はおらず、知らない街 にひとりぼっちに…とにかくその日泊まるホテルを探し、ホテルの部屋で心細くサンドイッチを食べ ながらセニョーラ・フェリに電話すると「どうするの〜!?」と電話口で取り乱しています。 そんなスペインのお母さんの声を聞いたら覚悟が決まって「大丈夫、明日一人で観光して予定通り帰 ります。」ときちんと話して電話を切りました。 翌日、観光する道々黄金の塔の急な坂をコロンと太っ た可愛いおばさまがフウフウ言いながら登っていくのを後ろから押してお手伝いしたのがきっかけで 仲良くなったのがペピのご両親セニョール・ファンホとセニョーラ・アントニアです。 バレンシアから コルドバの親戚に会いに行く途中 セビージャに立ち寄っただけなのに心配だからと言って同じホテ ルに泊まってくれてずっと一緒にいてくれました。 それからマドリッドからと、日本に帰ってからも 文通を続けて10年が過ぎ 私がはじめてバレンシアにうかがった時、ずっと手紙の代筆をしてくれて いた娘さんのペピに会ったのです。 その後 12才の時サッカーをやりにスペインに行きたいという 息子の雄輔を自宅に受け入れてくれたのもペピで、その地元の中学の同級生が嫁のジョリです。 40年前の旅先の出逢いが脈々と繋がり、二人の孫たちにまで…。 今回大勢の私たちを大歓迎してく れて感謝する私にペピ夫妻が返した言葉は「あなたの息子を私たちにあずけてくれてありがと う!」でした。 もう言葉もありませんでした。 スペイン同行メンバー 熊本Hさん…スペイン語を話されて何にも積極的。熊本マジョール代表として地震の後 皆さんへのケア も、応援してくださる方々にもすばらしい対応。 熊本Rさん…表現豊かでバスの運転手フェルナンドと同じアクション親指2本を立ててOK! すべてに感激して。 熊本Tさん…言葉で言い表せない分を「ワア〜ッ!」ときれいな声で何十回も。 ホテルのお部屋に入る度に感嘆の声が。 福岡Nさん…買い物大好き!「萌えるわ〜!」と大喜び。おごちそうさまでした!ありがとう存じます! と日本語のアピールをかかさないムードメーカー。 長野Aさん…普段は物静かだがスペイン人に言わせると「表情に出さないけどとても誠実な方ね。」 スィーツ大好き!デザートになると目が輝く。 スタジオMさん…お昼寝もせず活動的。バレンシアの孫たちのことをとても気にかけてくださる。 スタジオKちゃん…体力ありフットワークも軽くよくみんなのことを気にかけてくださる。 バルデモサの二次会はKの部屋で大爆笑の連続。 福島Yさん…気功の治療師でみんなの身体のケアもしてくださる。旅慣れていらして頼りになる年長さん。 福島Oさん…浴衣姿も色っぽく、いつもみんなに気配り。実は買い物には目がないアクティブ派。 スェーデンMちゃん…頭の回転が早く何でも先回りして準備してくださる。優しい心使いの方。 スェーデンLさん…共通言語がないのにいつも静かににこやかにいらっしゃる。同級生がいるとわかってから笑い声が聞けました! スペインの気候と海が大好き!
成田空港で初対面の方も多かったのに皆さんがだんだんに仲良しになり、それぞれのフラメンコ環境を話したり助け合ったりしてすばらしい仲間になりました。それも今回の旅の大きな収穫でした! |
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